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『令和元年度全国安全週間にあたって』

本社

 いつもありがとうございます。

 労働基準監督署のある職員の方から以前お聞きしたお話をご紹介します。その方が管轄されたところで何回か死亡事故を経験されたそうです。遺族の方に接することも何回かあったそうです。その方がおっしゃるには、建設会社の社員の方で死亡事故の経験のある現場所長、現場担当者、安全担当者等と経験のないそれらの方々とは安全に対する意識が全く違うということでした。経験した方の安全意識の方が格段に高いということでした。これは現場所長等に限らず会社単位でも言えることだと思います。
 死亡事故の経験がないということは、それだけ安全管理がしっかりしている結果であるということも言えると思いますし、死亡事故を経験することはあってはならないことです。しかし一方、経験のない者としては、自分の安全意識にはそういった痛ましい事故の経験がないための弱みもある、という意識を常に持っていることも、万が一にでも起こしてはいけない重大な事故を防ぐためには大切なことだと思います。私自身もそういった意識を持って過ごしていきます。

 先日の安全大会では交通に関しての私の不安全行動についてお話を致しました。私が行ったような不安全行動は現場では皆無だと思いますが、万一、普段は不安全行動をしないように気を付けているが、何等かの状況の変化によって思わず不安全行動が行われる懸念があるのなら、そうならないために「そこまでするのか」という程度まで安全行動を習慣化していただきたい。それが習慣化されれば、何等かの状況の変化の際にも不安全行動を防げるのではないかと思います。

 1件の事故も起こさないという強い決意を会社全体で持って進みたい。

                               令和元年7月1日
                                 株式会社松田組
                                   代表取締役社長 松田 隆

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