平成29年度全国安全週間にあたって

 「安全第一」か「経営第一」か、ということが言われることがあります。これについて考えてみました。はっきりとした答えは出ていません。しかし、この二つは同等に並べて優劣をつけるべきものかな、という疑問はあります。経営は極めて大事なことです。安全、品質、工程、原価の4大管理を核として工事を行っています。そして工事をしっかりと行うことによって経営が成り立っています。何もしなければ事故は起こりません。しかし、何もしなければ経営が成り立ちません。安全管理は経営を行う上で避けることのできない極めて重要なリスク管理です。経営には様々なリスクが伴います。経営における安全面のリスクを管理するのが安全管理です。

次のようなことも考えてみました。何故労災事故を起こしてはいけないのか。それは、かけがえのない人命、身体を損ねてはいけないからです。人命、身体を守るために、心、頭脳、行動、費用等を使って事故を防いでいくのが事業に携わる者の使命であると思います。このことは第三者災害についても同じことです。(第三者災害の場合には財物もその対象に入ります。)

「安全第一」か「経営第一」か、ということからいろいろ考えてみましたが、結局のところ、工程・費用・設備・人員・習熟度・健康状態・自然条件・近隣環境等さまざまな制約のもとで、「命、身体、財物を守る」という強い気持ちと冷静なリスク管理によってより安全な環境の現場・職場をつくり、事故のない現場・職場を継続していく、そのために全力を尽くす、そういうことに尽きるのかなと思います。

平成29年度全国安全週間のスローガンは「組織で進める安全管理 みんなで取り組む安全活動 未来へつなげよう安全文化」です。弊社全体が高い安全意識を持って安全活動を行うことにより、弊社の安全文化がより強固なものとして発展しながら未来へとつながっていくものと思います。引き続き、現場等で働く全ての者が「命、身体、財物を守る」という強い安全意識を持って事業を行っていきます。

                                   平成29年7月1日
                                   株式会社松田組
                                   代表取締役社長 松田 隆